私のギターは、Ibanez RG560と言う、35年前くらいに売っていた機種です。
そんな思い出のギターですが、ネックは自分で調整して、色々改造して、たまに弾いています。
改造の軌跡(画像がリンク切れしとりますね・・・)
で、何年も前から気になるアイテムが有りました。
ESP アーミングアジャスター
私のモデルは昔ながらのフロイドローズブリッジなので、弦のテンションと裏のスプリングでブリッジをバランスさせなきゃいけなくて、ダウンチューニングとか、弦の太さを変更した時はする時は、裏のスプリングのテンションもドライバーで調整が必要で超めんどくさい。調整は木ネジだから、いじればイジるほど、ネジ穴が駄目になる危険アップですしね。一度変更したら暫く変更不可みたいな感じでした。 しかし、こいつがあれば、その苦労が軽減できるっぽい、と言うのは知っていたんですが、何年も何となくそのままに。
数年前、若い後輩くんに最近のRGを弾かせて貰える機会があったんですが、ブリッジが結構進化(EDGE-ZEROってやつですね)していて、アームアップ側とダウン側が独立して動く感じでおもろいなと。色々不便が解消されているし。それでまた本品を思い出しつつ、悶々としていましたが、サウンドハウスさんで随分お安いし、高くならないうちにと、ついに、ついにポチったのであります(Amazonのリンク貼っておいて申し訳ない)。
開封の儀
意外と小さいのね。このお値段は定価だと思います。売値はもっとお安いです。
取り付け
中央のスプリングを外し、左右は邪魔なので真っ直ぐに張ってみましたが、おや?
説明書では、スプリングが2本で足りないと3本にするのに、2番めと4番目の穴がネジ穴になっているのでスプリングを掛けられない。
そして、あららキャビティ内に段差が。
なんじゃこりゃ~。キャビティ内が平らじゃありませんでした。そう言えばこれが二の足を踏んでいた理由でもあったかも(そんなことすら忘れていた)。
仕方がないので、ノミで削りました。本当は削った場所に導電性塗料を塗るべきではありますが、それほど影響はなさそう(ノイズの増加は無し)でしたので、今回はパス。(ブリッジ周辺は密閉空間ではないですし・・・)
ブリッジが水平になる位置で、アジャスターを固定するだけ。位置出しは気を使いましたが、ちょっと位ならズレてもネジで調整できそうです。
ネジの下穴を開けようと思いましたが、手持ちのドリルがネジ径と同じくらいだったので止めました。ボディーはバスウッドで、柔らかい材質なので問題有りませんでした。硬いボディーの場合はお気をつけください。
完成、したのですが、スプリングが減ってしまい、一杯まで締めてもやっぱりテンションが足りず・・・上記の通り3本掛けられない。
追加注文
これ。
こちらでも良さそうです。
GOTOHの強化スプリングです。
径が小さく、自由長も短くなっています。たしかに強くなってます。 1.5倍位らしくて、3→2本に丁度よいみたい。耐久性とか若干心配ですが大丈夫なんだろうか。
純正。テンション足りず。アジャスター付属のクッションゴムも貼りました。
強化。これで何とか釣り合うように。
ついでにPLAYTECHの激安弦09~42に張り替えました。
ついでにアームも、ネジで固定できるやつに替えたかったんですが、結構お高くて諦めました。こいつはブッシュを交換すると動きがキツくなって好きな向きに固定できるけど、すぐ緩んでしまう。アーム多用する場合って、水平に固定できたほうが良いですよね。
Ibanez EDGEブリッジ
感想
交換後、軽く弾いてみましたが、
良かったこと
- チョーキングが普通で良くなった
- ゼロ位置で「コツン」とアジャスターに当たる感じがあり、戻った感があって良い
- ダウンチューニングもバネ調整不要になった
- ビブラートも掛かりやすいかも
チョーキングは上げきれないことも多かったですが、だいぶやりやすくなりました。ネックのロックナットは緩めないといけないけど、それだけでいいなんて嬉しい。
イマイチなこと
強いて言えばですが・・・ * アーム操作が重くなった * 完全固定ではないので、1音半下げチューニング等では「あっちを下げるとこっちが上がる」現象は少しある
当たり前ですな。今まで、軽く押すだけでダウンできていましたが、ちょっと重いです。
強化したとは言え、スプリングが2本しか無いので、それほどガチガチに引っ張られていない感じ。フローティング感はまだ少しあります。チューニング中、6弦を下げると他の弦が上がる、みたいなのは完全には解消されません。微妙にブリッジも動いているんでしょうね。また、もっと太い弦を張った時どうなるのかは気になる所です。スプリング3本掛けられればまた違ったんでしょうが・・・。でも、ドライバー要らずになったのは大きいです。
それと、スプリングやクッションゴムが馴染むまで、若干チューニングが不安定かも。弦も替えたばかりでちょっとわからないですが、今ひとつ安定しないような。そのうち良くなると信じることにします。ゴムはチューニングの不確定要素になっちゃうし、要らないかもですね。
導電性塗料を塗れなかったのが若干心残りではあります。ノイズの変化はなかったですが、見えない所とは言え、ちょっと汚いですし。ノイズが気になる場合はアルミテープでも貼っておけば良いかもしれませんね。でもブリッジの後ろ側は外界と繋がっているので、大した意味はないと思います。
結論
ハード目の曲ってダウンチューニング当たり前なので、たまに弾きたい時にさっと対応できるのはとても嬉しい。もう1本レスポールを持っていて、そっちで何とかしていたけど、こっちで弾きたいなって思うこともよくあるので、取り付けて良かったです。
ボディーの加工にスプリング交換と、ポン付けできなかったのは大誤算ですが、何とかなりました。戻そうと思えば戻せますし、同じ悩みをお持ちの方に超おすすめです。