MUJIんblog

オッサンの独り言です。パソコン、スマホ、カメラ、楽器、バイク、猫、無印良品などなど、趣味の話題で行こうと思います。

いわゆるモニターヘッドホンを買った話

 長年、JVC(旧Victor)のHP-RX500という、お手頃ヘッドホンを使ってきました。昔は硬い音だな、と思っていたんですが、今ではそうでもなく、聞きやすい音になった気がします。歳を取って耳が劣化したせいかもしれませんが。  折角のブラックフライデーだし、そろそろ買い替えたい。折角なんで「スタジオモニターヘッドホン」と言われるやつを買ってみたい。でも懐具合的に、数千円で抑えたい。という事で、数千円で一番マトモそうなこれを買いました。

AKG K240mkIIです。

機種選定

使用目的なんですが、

  • 一応、DTMのソフトやハードを持っているので、モニター用途に使いたい。
  • ギターの練習にも使いたい
  • できれば普通に音楽も聞きたい。

 まあ、欲張りですかね。その他の条件としては

  • 家人に呼ばれたり、来客があっても気が付けるよう、できれば開放型

 で、モニターと言えばこれ、

SONY MDR-CD900ST

 これ、以前いた会社にあったんで、数十秒ながらこっそり音楽を聞いてみたことがあるんですが、むちゃくちゃ癖のある音でした。流石に細かいところは忘れちゃいましたが、何と言うか、リスニング用には向かないと思います。「アラ探し用」と言われるのも納得です。”モニター”ってそういうことなんですね、と。昔はオーディオ関連の記事を読むと、フラットなことを「モニターライク」って言ってた気がするんですが、違うみたい。このヘッドホンと「スタジオモニター」については色々語られていると思うので、ググッてみてくださいませ。

audio-technica ATH-M50x

 アメリカではモニターヘッドホンのスタンダード、とどこかで読みました。非常に欲しいと思っていたし、今年は10周年記念だかでセールされていて過去一お安かったような・・・買い時だったんでしょうけども、予算が合わず、今回は見送り。いつか買ってみたい、けど、その前に視聴したいなと。  何年か前にM20x, M30x,M40x(M50xは高いからパスした)の3機種を聴き比べた事があり、その時の印象は、M40xは癖がある音、M30xはパンチがあって聴きやすい感じ、一番手が届くM20xはちょっと安っぽい音、という感想でした(M50xも聴いておけばよかった)。今思えば、M40xはモニターに良いのかも知れません。

CPH7000www.soundhouse.co.jp

Classic Pro CPH7000

サウンドハウスさんのこいつは、予算的にいい感じなので、ちょっと気になっています。以前、セール時は結構安くなっていたと思いますが、今回はそうならず見送り。そのうち密閉型も買いたいなと思っているので、候補として残したいと思います。Bluetooth付きでも安い。

AKG K240 Studio お安いのはこっちですが、どうやらモノは同じみたい。違いは、これに対しmkIIは色違い、ベロアイヤーパッド・カールコード付属。合皮のイヤーパッドはすぐボロボロになるので、ベロアにしたかったのと、カールコードも便利かなということでmkIIにしました。1000円くらいでグレードアップできるので、付属品のどちらかが欲しい人は迷わずmkIIがオススメ。

開封の儀

お安いのに結構高級感あります。

RX500と比較。大きさ的には近いですね。

比較

装着感

K240はヘッドバンドが自動調節で、ぐいっと下まで下げてから微調整するといい感じにハマります。横のゴムとか伸びたらどうなるんだろ。 RX500はカチカチ調節するタイプで、一度調整すればOKな手軽さもありますが、動いちゃうこともあります。まあ、どちらもいい。

 イヤーパッドK240の方が厚みがあって、私の耳には合っています。RX500の方は厚みが足りなくて、耳が面に当たって長時間の装着は痛くなってしまいますが、K240は当たりが少なくて、痛みも少ないです。RX500もベロア調というか、布素材だったので、とりあえずベロアに交換。肌触りは良いです。夏場はどうなるかまだ分かりませんが、合皮よりべとつきにくそう。交換は、本体側に切れ目があるので、そこに滑り込ませつつ回転させながらはめるとうまくいく感じです。

音質

エイジング前

 ヘッドホンやイヤホンはエイジングすると結構変わります。新品状態で評価してしまうと間違えると思います。なので、ここは参考程度に、第1印象だと思ってください。

 着けた瞬間、「籠もってる」と感じました。バスドラムの”ドン”が来る50Hz辺りは普通なのに、ベースの帯域(100~200Hzくらい?)が強調され、中域のボーカルもよく聴こえるけど、高域も強調されているようで、サシスセソがものすごく刺さる。聞き取りにくいベースや、シンバルの音がよく聞こえるんですが、ホワイトノイズみたいに聴こえツヤ感はない。ただ、ボーカルはどんな曲もスタジオで歌っているように(The first takeみたいな雰囲気)聞こえます。面白いですね。あれー思ったより癖あるんだなーというのが感想。

10時間経過

 普段聞くような音楽を流し続けて、たまに聴きながらチェックしました。ちょっとずつ、癖が取れていく感じがします。慣れもありますが、ベースがモワモワしていたのが落ち着いてきて、ちょっと締まりが出た気がする。サ行の刺さりも緩和され、高域の強調が減った印象。

24時間経過

 サ行の刺さりは無くなり、だいぶバランスが良くなってきたので、これ以上、大きくは変わらないかなと思います。

 低域は、やはりベースの音域が太く、でも音階がしっかり聞き取れる感じです。演奏でミスしているのとか分かっちゃいそう。  中域は、ボーカルがしっかり聞こえ、ちょっと艶めかしいと言うか、やはり防音されたスタジオで、コンデンサーマイクに向かって歌っている感じが浮かんできます。近くに聞こえる感じ。  高域はハイハットやシンバルの音や定位がハッキリ分かり、ドラムのどの位置のシンバルを叩いているのか、想像できる感じです。わずかにツヤも感じる様になりました。  どの音域も、楽器ごとの音の分離がよく、誰がどんな演奏をしているのか、分かりやすくて、そこら辺がスタジオモニターという事なのかなと。

手持ちのイヤホンやRX500と比較して、やはりフラットではないのかな、と言う気がしています。foobar2000プラグインで、ヘッドホンの特性を補正する物(MathAudio Headphone EQ)があり、K240のデータ(著名なヘッドホンはデータベース化されています。詳細はGoogle先生にお任せします)を入れてみましたが、全然違う音になります。

foobar2000EQ

これを適用すると、「おおっ」となるくらい、いい感じ、なんですが、foobar2000しか使えないんですよね。イコライザーアプリを導入しても排他制御すると使えないし・・・長くなるので割愛。

遮音性

 外の音はそこそこ聞こえます。これは希望通り。RX500と同等くらいかなと。ユニット後ろ側が幾つか丸く肉抜きされていて、そこを手で塞いでみたら密閉っぽくなりました。密閉感が欲しい時は、そこを塞ぐような加工をすれば良さそうです。蓋を作るとか。当然音質も変わるので、いろんな塞ぎ方をして楽しめそうです。

その他

 出力音圧レベルが低くて、アンプ側にパワーがないと音が小さいです。手持ちのポタアンとオーディオインターフェースではボリューム中央付近を常用しています。スマホだと80~90%くらい。PCはドライバーで調節が効くのである程度出力が高いアンプが必要です。

結論

 EQなしでもいい音だし、慣れてしまってそれほど不満はないと言うか、気に入りました。これからも音楽鑑賞含め、ガンガン使っていきます。ただ、フラットにこだわるならお薦めはできません・・・。DTMとか耳コピしたい人、ゲームなんかは良いかも。まあでも、もうちょっとフラットな感じのヘッドホンも欲しいなと思うので、いつかまた別な機種も・・・こういうのはキリがないですな。