スマホをauからUQ mobileに移行したので、auひかりのWi-Fi機能が有料になる(と思ったけど、実は・・・後述)と言う理由で、Wi-Fiルーターを新調してみました。
これと同等品の、Aterm PA-WX3600HPと言うモデル。上のはアマゾン向けらしいですが、Yahoo!ショッピングの方が安いのでそちらで購入。(Yahoo!もアフィリエイトとかあればリンク貼れるのに)
選定理由
今まで、auひかりのHGW(BL900HW)と、Aterm WR9500N-HPの2台を1F用、2F用として使って来ました。同じSSIDにして使っていたものの、メッシュ機能が無かったので、2Fから1Fへ移動した時など、電波の切り替えが発生し、PCからテレビチューナーの映像をスマホにストリーミングしているとブチッと切れてアプリも落ちたりして面倒でした。
本当はメッシュ対応で安いルーターを2台使って、2台体制を維持したかったのですが、昨今の経済状況では、家人の理解を得るのは難しい。んで、先ずはBL900HW1台にしてみた所、結構行ける・・・(近所の新築ラッシュで環境変化した?)ならばWi-Fi6の機能に期待 。まあ、Wi-Fi6対応端末はまだ持って無いんですけどね。長く使うので、先行投資も兼ねております。
そして、どちらもNECのAtermという事で、使い慣れたNECにしますた。アンテナが内蔵でスマートなのも良いですな。向きもあまり気にしなくて良いという事で。一つ心残りなのは、こいつがメッシュ非対応な所。メッシュ子機も増やせないという不安・・・。
使用レポート
見た目
とりあえず、デカい。
黒いのが3600HP、白いのがHGW。1.5倍位デカいです。アンテナ内蔵で救われました。表面は梨地で傷つきにくそうではありますが、プラスチックの質感はいまいち。まあ、黄ばんだりしないから良いといえばいいですが。壁掛けもできるのはGood。ただ、見える所じゃないと電波悪くなっちゃうし、白い壁に壁掛けするのはちょっと・・・。
こちら側がちょっと見た目が悪い・・・足をネジ止めし、横の穴を引っ掛けると壁掛けにもなります。
壁掛け同様、横に足を付けて横置きも可能。この方が見た目良いかな?
デザインはもうちょっと頑張って欲しいところです。
設定画面
だいぶ進化して、とても見やすい。
しかもレスポンシブデザインで、スマホでも見やすい。
一番下の「見えて安心ネット」ボタンで、アクセス制御ができます。子供の端末の制限と、パケットの優先度(QoS 3段階)の両方ができて便利。
機器のMACアドレス(機器固有のアドレス)ごとに、機器の名前、「大人の端末」か「子供の端末」か、優先度「高」「中」「低」の設定ができます。子供の端末は、まとめて時間帯ごとにアクセス可否を設定できます。お手軽にできていて初心者でもわかりやすいかも。IPアドレスだと、たまに変わってしまうので、MACアドレスごとなのは素晴らしい。ただ、最近のスマホって、MACアドレスもランダムなんですね。スマホ側のWi-Fi設定で、家のWi-Fi設定だけ、「機器のMACアドレスを使用する」にしておきましょう(フリーWi-FiはランダムMACのほうが良さそう。端末が特定できなくなるので)。
ただ、機器によってはMACアドレスしか出てこなくて、それがどの機器だかわからないのは困りもの。それはルーターのせいではなく、機器側が名乗っていないからです。管理しやすくするため、一つずつ調べて、機器の名前を設定しておいたほうが良いです。Wi-Fi機器は、画面表示やシールでMACアドレスが分かるようになっているので、確認しましょう。
私の場合は、PCはネットゲームもするので高設定。急がないプリンタやエアコン等は低設定。やたら娘氏がストリーミングする、スマホやテレビは中設定。私のスマホだけ回線テストなどもするので高設定。子供のスマホは端末側で制限しているので、タイマーは使ってないですが、使う機器が増えると、こちらで設定したほうが簡単かもしれません。
右上の「使い方」ボタンでヘルプが開く親切ぶり。
ちなみにHGWはこんな感じ。
10年以上前の設計なのでまあ、こんなもんでしょう。スマホでもこの表示なので、拡大しながらの操作になります。
その他の機能
Wi-Fi設定の引継ぎ
大量のWi-Fi機器の再設定をせずに使い始められるのは嬉しい所。操作は少々面倒ですが、一度しかやりませんしね。まあ、Wi-Fi設定がずっと変わってないのもよろしくないので、後でゆっくり変えようかなと思います。
バンドステアリング
5GHzで苦しいときに2.4GHzへ切り替えてくれるのですが、うちのスマホ、2.4GHzだとリンク速度が72Mbpsと遅くなってしまい、ストリーミングなどが使い物にならない。場所によっては2.4GHzの方が良さそうなんですがね。残念。
USB端子が無い
ファイル共有機能等は使えません。まあ、セキュリティー的にはイマイチなようなので、無くてもいいと思います。PCがWake On Lanで起こせるようにしているので、サーバー代わりに使うのもそちらが良いかなと。もしくはNASを買うのが良いです。
設定
HGWはどう頑張っても外せない仕様なので、新しいルーターは、アクセスポイントモードにするか、2重ルーターにするしかありません。HGWが古いので、今回は2重ルーターを選択しました。ルーター機能を殺すと、「見えて安心ネット」とか何もできなくなっちゃうので。HGW側でDMZ(非武装地帯!・・・新ルータには全信号を通す 設定)を設定し、他のすべての機器はルーターに接続すればOK。詳しくはいろんな方が解説されています。
接続性テスト
一応、やってみたんですが、スマホがしょぼいせいなのか、スループットが低め。
まず、我が家の間取りはこんな感じで、緑の丸数字の場所で、その部屋のドアを閉めて測定しました。階段は吹き抜けになっていて、電波の通りが良いので、ルーター1台でも結構期待できます。また、階段側には家がなく、隣家のWi-Fiの影響が少ない感じです。他の3方向は家が隣接しています。
iperf3と言うツールで、PCをサーバーにし、スマホはPingToolsというアプリのiperf機能で測定。サーバーPC~ルーター間は有線LAN1Gbpsで繋がっていて、ルーターに有線接続したPCでは900Mbps以上出ていることは確認済み。スマホをクライアントにした所、リトライが多発して、どうしても160Mbpsくらいしか出なくて、iperfをリバースモード(転送方向が逆になる)にしたらいい感じに。スマホが悪いんでしょうな。多分。他のアプリでも同様でした。
測定条件
家の構造:木造2階建て
使用ツール:iperf3
サーバー:デスクトップPC
クライアント:AQUOS sense3 plus (PingTools, リバースモード)
接続経路:PC→ハブ1→ハブ2→ルーター→スマホ(Wi-Fi5,リンク速度390Mbps)
測定結果
場所 | 帯域(Mbps) | ||
1F | 1 | リビング | 291 |
2 | 和室 | 200 | |
3 | トイレ | 291 | |
4 | 風呂 | 215 | |
2F | 5 | 共有スペース | 264 |
6 | トイレ | 291 | |
7 | 洋室 | 146 | |
8 | 洋室 | 295 | |
9 | 洋室 | 285 |
意外なのは7番の部屋で、図の上側、右側、右上の3方向に家があるせいか、結構遅いです。和室も近距離ながら、隣家が近いせいか遅め。ルーター上空の洋室はなかなか良い感じです。8番のあたりにWi-Fiエアコンがあるので心配したんですが、問題なさそうです。電波は階段経由かと思いきや、天井通過してくるのかな?
Wi-Fi対応のFAX電話機がルータ横にあり、スマホアプリで通話できるのですが、以前はルーター1台だとブチブチ切れて、2Fではとても通話不可能でした。が今回、家中回って時報を聞いた感じでは、多少ノイズが乗るけどよく聞こえました。どうやらメッシュ無くてもなんとかなりそうです。
悲報
本来ここで、めでたしめでたしなんですが。
携帯回線をauからUQmobileに変えました。UQmobileでauひかりとのセット割引が発表された時、調べた記憶では、auスマートバリューで無料使用できたHGWのWi-Fi機能が有料になるのかなと認識しておりました(UQの自宅セット割が無料対象、という記述がなかった)。いざ回線を切り替え、最近調べ直した所、自宅セット割もWi-Fi機能無料の記述が・・・。そうです。このルーター買わなくてよかったんです。ただ、HGWはだいぶ古い機種で11n対応。だから買って良かったわけですが、機能が3600HPと同等のHGW、BL1000HWという機種に、手数料3000円で交換してもらえるんです。ええ、ほぼ同等です。3600HPがBL1000HWの機能を縮小流用しているのではないかな、と言う感じ。なので、せっかく買ったけど、売ろうかなと考え中・・・。